【補助金速報】令和6年度補正予算案の概要(経済産業省)
2024/12/12
基本的に従来を踏襲した枠組みになっています。
令和6年度補正予算案が閣議決定されました。
中小企業生産性革命推進事業として3400億円が計上されています。
補助金の骨格には変更がありませんでした。
従来と補助金の名称も変わっていませんので、補助金の詳細についてはとりたてて説明せず、
補助金ごとに内容の変化を簡単にまとめます。
※ポイントを絞るため公表資料より内容を一部省略しています。
※詳細は1月中に発表される見込み
経済産業省のPR資料とミラサポplusのURLを最後に貼っておきます。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金)
[ものづくり補助金]
・補助額上限を引き上げ
「高付加価値化枠」について21人以上の中小企業を対象に。
・補助率を1/2から2/3に引き上げ
最低賃金近傍の事業者に対して。(賃上げ要件が厳格に?)
安倍政権から続く賃上げを促す動きです。
特に最近の足元での物価上昇から、補助金を通じて更なる賃上げを図りたいという狙いである可能性があります。
ものづくり補助金では最低賃上げ率が毎回設定されていますが、従来の「最低賃金枠」の強化かもしれません。
ただしこの点は私の想像です。
サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)
[IT導入補助金]
・補助上限引き上げ・導入後支援の補助対象化など
セキュリティ枠について
導入後にITツールを活用するための専門家活用が対象となると思われます。
情報セキュリティが国家的な課題になっています。導入するだけでなく使いこなして欲しいという趣旨だと見ています。
・補助率を1/2から2/3に引き上げ
最低賃金近傍の事業者に対して。(賃上げ要件が厳格に?)
その方針に沿って、上記補助金とは別に[中小企業成長加速化補助金]が設定されます。 過去の答申等を読んでみたところ原則として売上高10億円程度以上の企業を対象とするものですが、 情報が少ないため今回は割愛します。
小規模事業者持続的発展支援事業(持続化補助金)
[小規模事業者持続化補助金]
・制度を簡素化
通常枠・創業枠等、枠の数を絞る。
近年、インボイス枠など細分化が進んでいたため
インボイスの義務化をきっかけに枠の整理をするということだと思われます。
応募する事業者にとっても分かりやすいものになりそうです。
事業承継・M&A支援事業(事業承継・M&A補助金)
[事業承継・M&A補助金]
・PMI推進枠の創設
M&Aを行った後には双方の統合が必要です。
具体的には経営・業務・マインド(社風)を統合し、M&Aの最大化を図ります。
それがポスト・マージャー・インテグレーション(PMI・合併後の統合)です。
PMIを行う当社(当事務所の関連会社シーガルエージェンシー株式会社)としては、ありがたいかも。
中小企業成長加速化補助金など
また、政府は売上高100億円を目指す成長志向型の中小企業の支援に注力する方針です。
その方針に沿って、上記補助金とは別に[中小企業成長加速化補助金]が設定されます。
過去の答申等を読んでみたところ原則として売上高10億円程度以上の企業を対象とする大規模なものですが、
情報が少ないため今回は割愛し、詳しい情報が入ってくればご紹介したいと考えています。
(文責 島田)