エンディングノートを使って終活をスタートさせる方法
2024/10/15
目次
相続と終活の基本:まず何を始めるべきか?
相続と終活を考える際、何から始めれば良いのでしょうか?
相続は、亡くなった方の財産をどのように分配するかを決めるプロセスです。
遺言書が存在する場合、それに従います。だからこそ、法定相続人がどのように財産を受け継ぐかについても知識を深めておく必要があります。
その手始めとして、エンディングノート(=終活スターティングノート)を作成することをお勧めします。
終活の初め(スタート)にエンディングノートを上手に活用すると、自分の思いや願いを確認し、整理しながら記しておくことができます。
何を書けば良いか迷う方も多いですが、日常の感謝の気持ちや、葬儀の希望、財産の行き先など思いつくところから書いて構いません。書いているうちに「旅行したいから手元に預金を残しておく」「土地は○○に守ってもらおう」「このアクセサリーは◇◇ちゃんに使ってほしい」「孫の□□の高校進学資金を援助したい」とご自分の財産の行先、使い道をイメージできるかもしれません。
開始するタイミングについては、とにかく早めに取り組むことをお勧めします。エンディングノートは、完成させることが目的ではないので、気になる部分から手をつければ構いません。私は、特に健康に大きな不安がない方には、近場でもいいので行ってみたいところの検討をご提案しています。「行ったことはないけれど気になっている場所」「昔行った思い出の街」などです。
終活を考えることは、一度始めると家族の絆を深めるきっかけにもなります。今からでも遅くはありませんので、具体的なステップを踏み出しましょう。
終活の意義を知る:なぜ今始めるべきなのか
終活は、自分の人生を振り返り、未来に向けての準備をする重要なプロセスです。
特に相続に関する問題は、計画的に取り組むべきテーマです。
とはいえ、いま直ちに確定させる必要はありません。自分のことであれ親御さんのことであれ人生でいずれ向き合うものですから≪意思決定≫というよりも≪ライフプランニング≫に近いと考えてください
終活をスタートさせるにあたってはいわゆる「エンディングノート」を活用すると楽に考えを整理できます。
例えば、老後の生活設計や病気・介護に備えるためにも、30代・40代から少しずつ始めると安心です。終活を進めることで、心の整理もでき、余裕を持った日常生活が送れるようになります。今こそ、自分自身と向き合い、家族を思いやる行動を始めましょう。
家を購入するためにローンを組む際に団体信用生命保険、もしもに備えて生命保険に入ったりする方も多いと思います。
終活の一部は、それらと似た≪ライフプランニング≫と近いかもしれませんね。
エンディングノートの作成:どのように情報を整理するか
エンディングノートには、自分の基本情報や医療に関する希望を書き留めておくことも大切です。
具体的には、病気になった際の治療方針や、終末期の医療に関する希望などです。
次に、財産や遺産についての情報も整理しましょう。資産の種類や金額、さらに遺言書の有無等を明記します。
特に遺言書の形式によっては見つけられないこともあることがりすくとなるため「遺言書がある」という事実だけでも書いておくとトラブル防止に近づきます。
特に財産については、分配についての希望を明確にすることで、相続の際にトラブルを少なくすることができます。
情報は分かりやすくまとめ、必要に応じて、行政書士などの専門家の助言を受けながらすすめてもいいかもしれません。
今日からエンディングノート作成を始めてみませんか。
相続の準備:知っておくべきメリットとポイント
相続の準備は、人生の節目において非常に重要です。
特に、自分の意志を次の世代にしっかりと伝えるためには、相続や終活について考えることが欠かせません。
相続のプロセスを理解することは、円滑な手続きにつながり、ご遺族のご負担を軽減します。
まず、相続についての基本的な知識を身に着けたいですね。
例えば、遺言書の作成や、相続財産の把握、相続税に関する大まかな理解などが挙げられます。【しくみ】
さらに、エンディングノートを活用することで、自分の希望や想いを具体的に記録することができます。【考えや気持ち】
まずは自分の思いを整理し、どこから手を付けるべきかを考えてみることをおすすめします。
専門家が教える!相続と終活の進め方まとめ
相続や終活については、もちろん、多くの方が不安や疑問を抱いています。
特に、何から始めるべきか、いつから取り組むべきかは重要なポイントですね。
終活は自分の人生を振り返り、これからのライフプランを考えるための活動です。
これに対し、相続は自身の資産をどう引き継ぐかを考えるものです。
終活においては、エンディングノートを作成することがおすすめです。
ご自身の希望や大切なメッセージを書き留めることで、医療の判断などを含めて家族への負担を軽減することができます。
相続に関しては、早めに遺言書を作成することで、争族にならないように手を打てば安心ですね。
終活は専門家に相談することでスムーズに進められます。
終活を計画的に行うことで、安心して終活を進めることができるでしょう。
このコラムの冒頭で、エンディングノートを≪終活スターティングノート≫と書いた意味は以上のことが背景にあるからでした。
まずは専門家に相談し、自分に合ったプランを見つけることから始めてみましょう。