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採択可能性(採択率)をあげる東京都の創業助成金の申請書の書き方

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採択可能性(採択率)をあげる東京都の創業助成金の申請書の書き方

採択可能性(採択率)をあげる東京都の創業助成金の申請書の書き方

2024/05/01

使い勝手の良い「創業助成金」

東京都内で創業を検討している、また創業直後の事業者が視野に入れたい助成金の筆頭が、東京都中小企業振興公社の「創業助成金」です。
対象は「都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等」。
人件費や賃料も対象となる、かなりレアな助成金です。
面接審査があり、採択率が13%程度と難易度の高い助成金ですが、検討する価値はあります。

最近、創業助成金を受任したため、この機会にポイントの整理をしてみます。
今回は「審査員(審査委員)」目線で書いていますが、実際に事業を成功する可能性を評価されるものですから、実業におけるポイントと同じと考えてください。

1. 事業計画を明確にすること

創業助成金を申請する際の最初のステップは、事業計画を明確にすることです。
具体的なビジネスモデル、市場分析、財務計画など、事業の全体像を詳細に描くことが求められます。これは、事業が成功する可能性を評価するための重要な要素であり、審査員があなたのビジネスを理解するための基盤となります。
また、事業計画は、自身のビジネスに対する理解を深め、将来の課題や可能性を明らかにするための重要なツールでもあります。事業計画を作成する際には、自分のビジネスがどのような価値を提供し、どのように収益を上げるのかを明確にすることがとても大切です。
競合他社との差別化や、自社の強みと弱みも詳細に分析することが求められます。これらの情報は、ビジネスの方向性を示し、審査員に対して自分のビジネスが成功する可能性を伝えるための重要な要素となります。

2. 創業者の意欲と情熱を伝えること

創業助成金の申請では、創業者自身の意欲や情熱も重要な評価ポイントとなります。
ビジネスのアイデアだけでなく、そのビジネスを成功させるための情熱や決意、具体的な行動計画などが評価されます。
自己紹介や創業の動機など、自分自身をどう表現するかが鍵となります。
創業者としての情熱や意欲を示すためには、自分がビジネスを始める理由、ビジネスを通じて達成したい目標、ビジネスを成功させるための具体的な行動計画などを明確にすることに留意します。
また、自分自身の経験やスキル、知識などがビジネスの成功にどのように寄与するのかを示すことも大切です。これらの情報は、審査員に対して自分がビジネスを成功させるための能力と意欲を持っていることを示し、応援したいと感じてもらうための重要な要素となります。

3. どのように社会貢献ができるか、あきらかにすること

東京都の創業助成金は、東京都の事業であるため、東京を主とする地域経済の活性化や雇用創出を目指しています。そのため、ビジネスが地域社会にどのように貢献するかを明確にすることが重要です。
地域の課題解決につながるビジネスモデルや、新たな雇用機会の創出など、社会貢献性を具体的に示すことで、申請書はより魅力的になります。社会貢献性を示すために、自分のビジネスが地域社会にどのような価値を提供するのか、地域の課題をどのように解決するのかを明確にしましょう。また、ビジネスが新たな雇用機会を創出することや、地域経済の活性化に寄与することなども評価されます。
これらの要素を押さえることで、審査員に対して自分のビジネスが社会貢献性を持っていることをわかりやすく示します。

4. フォーマットと提出期限は厳守!

助成金の申請書は、指定された様式(フォーマット)で提出する必要があります。また、提出期限も厳守する必要があります。
申請は行政に行うものです。そのため、様式違反や提出遅延は、申請の不採用につながります。申請書の作成は時間と労力を要するため、早めに取り組むことをおすすめします。申請書のフォーマットや提出期限について、事前に確認し、計画的に作業を進めましょう。
申請書の内容は明確で分かりやすく、審査員が一読してビジネスの全体像を理解できるようにすることが求められます。これらの要素を満たすためには、申請書の作成に十分な時間を確保し、何度も見直しを行います。
特に郵送申請の場合は資料が期限までに確実に到着するように、余裕を見て投函します。ポストごとに回収時刻が異なるため要注意です(ほんとうに重要です)。

5. フォローアップと事業の改善(創業助成金のチャンスは一度じゃない!?)

冒頭に記載したように、応募要件は「都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等」ですから、創業助成金の申請チャンスは一度きりではありません。初回の申請が不採用となった場合でも、その理由をもとにを元に改善し、再度チャレンジすることが可能です。
また、助成金を獲得した後も、事業の進捗を定期的に報告し、助成金の活用状況を明確にすることが求められます。常に事業の改善を目指し、ビジネスを成長させていきましょう。
もし、申請が不採用となった場合には、事業計画の改善を行い、事業の独自性、確実性を高めてチャンスをうかがうこともできます。

助成金の採択に限らず事業計画書作成が重要です。

これらの情報は、助成金とは別に自分のビジネスが持続的に成長していることを示すための重要な要素となります。また、これらの情報は、将来的に再度助成金を申請する際の参考にもなります。助成金の申請は、ビジネスの成長とともに継続的に行うことが可能であり、そのためには、常に自己改善と向上を目指す姿勢が求められます。
東京都の創業助成金に応募する際には、10年の収益計画を作成します。この点金融機関に融資の依頼をする際にもかなり応用できます。
従業員と経営方針を共有する際に活用されていることもあります。

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