おひとりさまの終活費用:安心の未来のために知っておきたいこと
2024/12/02
おひとりさまの終活費用:未来の安心のために知っておきたいこと
近年、一人暮らしの高齢者が増加しており、「おひとりさま」の終活への関心が高まっています。
終活と聞くと、葬儀や墓地といった死後の準備を想像しがちですが、
それ以外にも、元気なうちから準備しておきたいことがたくさんあります。
今回は、行政書士の視点から、「おひとりさま」に必要な終活費用について、
具体的な金額を交えながら解説します。
行政書士シーガル事務所では、東京都行政書士会が推進する「かかりつけ行政書士」制度を積極的に活用し、
皆様の安心な終活をサポートしています。
(東京都が進める「かかりつけ行政書士」については、こちらをご参照ください。
第1章:終活、いつから始めるべき?3つのステージと費用
終活は、人生の3つのステージで考える必要があります。
1. 元気な時
このステージでは、将来に備えて、財産管理や身の回りの世話について計画を立て、必要な契約を締結しておきます。
具体的なサービスとしては、見守り契約や財産管理委任契約などが挙げられます。
・見守り契約: 1ヶ月あたり約1万円程度。
定期的な安否確認や緊急時の対応などが含まれます。サービス内容によって費用は変動します。
・財産管理委任契約: 1ヶ月あたり2万円~(財産規模により変動)。
預金管理、生活費の支払い、不動産管理など、委任内容によって費用は大きく変わってきます。
複雑な財産管理が必要な場合は、費用が高額になる可能性があります。
2. 認知症など弱った時
認知症を発症した場合、自分自身で判断し行動することが困難になります。
このステージでは、成年後見制度や家族信託といった制度を活用することで、
財産を守り、安心して生活を送るためのサポート体制を整えます。
・成年後見制度(任意後見契約)
任意後見契約の場合、後見開始までは費用はかかりません。
しかし、契約を公正証書にする費用(数万円~)と、
後見開始後に任意後見人への報酬(最低3万円~5万円程度/月、契約内容による)が発生します。
また、裁判所から選任される任意後見監督人への報酬も必要です。
3. 亡くなった時およびその直後
最後のステージでは、葬儀や相続手続きといった、死後の事務処理を行います。
・葬儀費用: 数十万円~数百万円と幅広く、希望する内容によって大きく変動します。
当事務所にご相談にお越しになる方は簡素なご葬儀をご希望ですが、
樹木葬や散骨などご自身のご希望の形によって費用が大きく異なります。
遺言書作成費用: 当事務所では12万円からです。
遺言書を作成することで、相続手続きをスムーズに進めることができます。
公正証書遺言であれば、数万円程度の費用が発生します。
当事務所では、ご相談者が検討なさりたい項目と期間により、
金額のシミュレーションを並行しつつ詳細を詰めていきます。
終活は時間をかけて行うものですから、
長い場合は25年のお付き合いを前提にシミュレーションを行ったこともあります。
現在は、下のような様式を使用しています。
第2章:おひとりさまが考えるべきこと:法定相続人、そして遺言
おひとりさまの場合、法定相続人がいない、または法定相続人以外に財産を承継させたいというケースも考えられます。
そのような場合は、遺言書の作成が非常に重要になります。
遺言書がない場合、相続手続きが複雑になる可能性があり、相続争いの原因にもなりかねません。
おひとりさま終活について、当事務所ご相談にお越しになる方は、
例えば寄付など、法定相続ではない形のご希望をお持ちです。
ご希望に沿った財産の処分承継行うためには上記のように遺言が必須となります。
第3章:費用を抑えるためのポイント
終活費用を抑えるためには、以下の点に注意しましょう。
・内容の見直し
見守り契約や財産管理委任契約など、本当に必要なサービスかどうかを見極め、費用対効果を考慮しましょう。
シーガル事務所では、まず「要るもの・あった方がいいもの・要らないもの」にわけつつご相談者とともに一緒に考えます。
・早期からの準備
認知症など、状態が悪くなってから準備を始めると、費用が高額になる可能性があります。
元気なうちに準備を進めることが重要です。
特に任意後見契約は「後見人の予約」であり、契約書(公正証書)作成以降、後見開始までは費用がかかりません。
専門家への相談
決断はご相談者ですが、判断材料は専門家に遠慮なく聞きましょう。
行政書士などの専門家に相談し情報収集することで、自分に合った最適なプランを作成し、費用を抑えることができます。
第4章:行政書士シーガル事務所のかかりつけ行政書士サービス
行政書士シーガル事務所では、「かかりつけ行政書士」として、皆様の終活をトータルでサポートいたします。
元気な時から亡くなった後まで、状況に応じた適切なアドバイスと手続きの代行を行います。
まずはお気軽にご相談ください。
亡くなった後には年金・保険・銀行などの金融機関、場合によればデジタル終活まで、様々な手続きがあります。
それらをまとめて行うことが「死後事務委任契約」と言われるものです。
託していただければ手続きを行います。
どのようなものあるか、内容が複雑ですので、別稿として後日まとめて記事を作ります。
5章:まとめ:あなたの未来の安心のために
おひとりさまの終活は、自分自身でしっかりと計画を立て、準備を進めることが大切です。
今回の記事で紹介した費用はあくまで目安であり、個々の状況によって大きく異なります。
ご自身の状況を正確に把握し、専門家のアドバイスを受けながら、
安心できる未来のために、適切なプランを立てていきましょう。
費用面だけでなく、精神的な負担を軽減するためにも、行政書士などの専門家への相談を強くお勧めします。
私たちは、皆様が安心して人生の最終章を前向きにられるよう、全力でサポートいたします。
お気軽に行政書士シーガル事務所にご連絡、お尋ねください。
(文責:島田)
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