~資産と想いを引き継ぐために~① エンディングノートってなに?

「エンディングノート」という言葉、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
時折、テレビや雑誌等で取り上げられていますが、「エンド(=終わり)」という言葉が入っているせいか、あまりイメージが良くないかもしれません。でも、本当のところはどうなのでしょうか。
「終活カウンセラー」としての活動経験を持つ行政書士である川上が、5回シリーズにしてわかりやすく解説します。
まず初回のテーマは、「エンディングノートってなに?」です。
皆さん、「もし今日突然自分が死んだら、どうなるだろう…?」と想像してみることってありますよね。
その想像を少し掘り下げてみましょう。もし自分が本当に今日死んでしまうなら、家族に何を伝えたいですか?自分が死んだことを誰に連絡してほしいですか?どんなお葬式をしてほしいでしょうか?自分の預貯金はどうやって分配されるでしょうか?スマホやパソコンのロックは解除してほしいですか?それともそのまま処分してほしいですか?SNSのアカウントはどうします?大切にしているジュエリーを、誰にゆずりたいですか…?
エンディングノートは、このような「自分が亡くなった後、周りにどうしてほしいか」を、家族や親しい人に伝えるための連絡ノートです。
不思議なことに、こうして自分のエンディング(=終わり方)を具体的に想像していくと、その延長線上に、自分はこれからどう生きたいのか、どう在りたいのかという問いかけが浮かび上がってきます。すると、終わり方を記したはずのエンディングノートが「これからの時間をより良く生きるためのノート」に変身するのです。
つまり、エンディングノートは「今後より有意義に生きていくために頭と心を整理するノート」でもあるといえます。
書店ではいろいろな種類のエンディングノートが販売されています。実際に手に取ってみて、気に入ったものを購入すると良いでしょう。また、真っ白なノートを買ってご自分で1から作ることもできます。ぜひ、試してみてください。