コラム

~資産と想いを引き継ぐために~② エンディングノート、どんなことを書くの?


「エンディングノート」という言葉、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

時折、テレビや雑誌等で取り上げられていますが、「エンド(=終わり)」という言葉が入っているせいか、あまりイメージが良くないかもしれません。でも、本当のところはどうなのでしょうか。

「終活カウンセラー」としての活動経験を持つ行政書士である川上が、4回シリーズにしてわかりやすく解説します。

エンディングノートに書く内容

今回のテーマは「エンディングノート、どんなことを書くの?」です。

エンディングノートに書く内容については、特に決まり事はありません。書きたいことを書きたいだけ書けばいいのです。逆に言うと、書きたくないことを書く必要は一切ありません。

エンディングノートに書く内容の例

一般的には以下のようなことを書く場合が多いです。

①健康について…介護が必要になったときの希望、延命治療の可否など

②財産について…預貯金のある銀行名や口座番号、不動産や有価証券(株券など)の有無など

③ペットについて…誰に託すか、その費用はどうするかなど

④葬儀について…葬儀の有無や規模、来てほしい(または来てほしくない)人、宗教やこだわりなど

⑤家族や友人へのメッセージ

その他、デジタル遺産の処理に関することや、趣味に関することなど、
エンディングノートによって特徴が異なっており、項目もさまざまです。
もちろん項目にないことは、空白ページを利用して自由に書いて大丈夫です。

メモからでも全然かまいません。
気になるところからエンディングノートを書いてみてください。

留意点:エンディングノートには法的効力がありません

前回のコラムでも触れましたが、
エンディングノートには法的効力がありません。
目的によって、法律に沿った手を打っておく必要がありますので
「法的効力」にはご留意ください。

(執筆/川上夢香)

2023/02/16 終活